猫の毛を紡ぐ記事にご質問のコメントを頂きました!
愛犬の毛で毛糸を紡ぎたいけれども・・・という内容です。
私が実際に試した事がないのでアイデアのご提案になりますが、参考になれば幸いです。
はじめまして。
上のページを拝見し,我が家の愛犬(トイプードル)の毛で毛糸つむぎに挑戦しようと考えております。
記事の中ではブラッシングの際に出た毛を用いているようですが、トリミングカットで出た毛を用いようと思っております。
カットということもあり、かなり短い毛(1センチ以下の毛も混じっているかと思います)を活用しようと思っているのですが、紡ぐ事は可能でしょうか?
長い毛と併用する事も考えておりますが、最低何センチほどの毛の長さが必要なのか、所感がわかれば教えていただけますと幸いです。
koyaさんより
猫毛や犬毛 ペットの毛で糸を紡ぐ方法 の記事にコメント頂きました。
同じ犬の毛でも、トリミングされる部位によって太さや柔らかさにもよると思いますが、私の印象としては、1㎝以下の短い毛は、長い毛と一緒にしても飛び出してきてしまい、防げない可能性が高いかもしれません。
と、いうのも、羊の毛をセカンドカッツした際の毛がそんな感じに短くて、紡ぐことも出来ず、フェルト化もできなかったのです。
なので、一案として、『短い毛だけ単独でネップに仕上げておいて、紡ぐ時やカードするとき時に混ぜてネップ糸にしてみる』という方法も考えられます。
ネップとは、簡単に説明すると『糸を作る際にできる節』の事です。
工業用の糸の場合には、『途中で糸の太さの違いがなく、均一な太さの糸が良し』とされてしまうのですが、ネップには味があって素敵だなと私は考えています。
糸には、もともと1本の長い蚕の繭の糸のようなもの(長繊維)と、綿花等の短い繊維をつないで長い糸にするもの(短繊維)があります。
工業的にはコーミングという工程で繊維をほぐし、向きをそろえながら伸ばして均一な糸にしていきます。これを私達がやる場合には『カードにかけて揃えること』になります。
ところが、天然素材のものを均一な太さにそろえるのはなかなか難しく、綿や麻などの生地で出来た服では、この糸の不均一が生地の表面に出てしまいます。
下の画像の模様のようになっているもの、これがネップです。
工業用の糸では嫌われてしまいがちなネップですが、毛糸には、ネップヤーン・アートヤーンと呼ばれるものがあり、わざと糸にネップをつけることで、作品を編み上げた時に独特の風合いが生まれるものがあります。私もネップヤーンは大好きです。
このネップをわざと短い毛で作っておいて、カードする時や、紡ぐ時に混ぜるのはいかがでしょうか?
ネップの作り方は、軽く手や指で丸めるなどしてみると良いのではないかと思います。
いずれにしましても、最初からイメージ通りに行くものではありませんので・・・私の作った上の写真のアートヤーンにしても、私の想像とは大きく違ったものが出来てしまいました!(笑)
でも、それも味のうちだと思います♪
是非チャレンジして頂き、また、その様子を教えて頂けると嬉しいです!応援しています!