織り物

フリースマット(羊毛織り)の作り方

羊毛屋さんのワークショップでフリースマットを作ってきました!

今まで織り木枠で、しかも自己流でフリースマットを作ったことがありましたが、今回勉強の意味も兼ねて羊毛屋さんに突撃!!
ちゃんとした(?)作り方を習ってきました。

ちなみにフリースとは羊1頭分の刈り取ったままの羊毛のこと!

フリースマットに使う羊毛はちゃんと洗ってあるものを使ったほうがいいですよ~。
洗っていない状態のフリースを使うと獣のニオイが結構しますから…(^▽^;)

 

羊毛織り フリースマット 経糸と緯糸の選び方

まずは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)選びからです。

経糸はしっかりとした糸(タコ糸など)の方が織り機に張っていくとき切れにくくて扱いやすいですが、仕上がり後の伸縮を考えるとウールの方が良いでしょう。

今回はウール100%の手紡ぎ糸を経糸に、緯糸にはコリデールの羊毛を選んでみました。

経糸の色や羊毛の長さ、クリンプ(繊維のうねり)などはお好きなものを選ぶと作っていて楽しいですね!

羊毛を選ぶときにステイプル(フリースから毛先ごとに分けた一房の羊毛のこと)のしっかりしたものを選ぶと織っていきやすいのもポイントです。
毛がまとっまていないものを使うと後々ひどい目にあいます。
どんな目かって、仕上がった後の抜け毛が半端なく多かったんですよ!Σ(゚□゚;)ノノ

なので羊毛選びはしっかりすることをおすすめします!

 

私が選んだコリデールはこちらです↓

 

ステイプルのしっかりしたものは写真のように毛先がまとまっています。
しっかりしていないものは毛先も根本もバラバラになので一目瞭然!
まとまった羊毛を使うといいです。

 

織り機に経糸を張る方法

実はここが一番大事なところなんです。

『経糸さえかけてしまえばあとはサクサク!!』

こんな風に言われるくらい、織りは経糸張りが重要なんですよ~。

織り機によって使い方は違うので参考までの記載ですが、縦糸の長さは『(作りたいものの長さ+ロス分)×(綜絖の数×2)と考えます。

例えば40cm四方のフリースマットを作る場合、『(縦糸の長さ40cm+ロス分20cm)×40羽綜絖(40本)×2』=4800cm=48m

ここでは大体の数字ですが、糸はあらかじめ切っておかず、玉のまま使うことをおすすめします。

長さが足りなくなると泣きたくなりますから( ノД`)シクシク…

まぁ足りなくなったら継ぎ足せばいいだけの話ですけどね。
とにかく十分な長さのある糸を使いましょう!

 

それでは経糸を張っていきますが、今回はワークショップで使用したリジットへドルの織り機の方法で書いていきます。

それぞれお持ちの織り機の説明書を読んで経糸を張っていってくださいね。

 上側のバックローラーに経糸を結びます。ほどけないようにしっかりと!

 綜絖を置く位置はポストの奥側にしておきましょう。そうすることで綜絖の手前側にある糸が平らになり作業がしやすいです。ちなみに手前のポストは緯糸を通すときに使います。綜絖の溝に糸を通し整経棒に引っ掛けます。必要本数まで②を繰り返します。今回は40羽綜絖を使ったので40回です。

 糸の最後を最初のように上側のバックローラーに結ぶ。整経棒から糸を外して中心をカット。

 

 

 綜絖の溝それぞれに2本ずつ糸が通っているので、1本を溝からはずし、隣の穴に通し直す。この時左右の糸がねじれないよう注意し、左の糸を選んだ場合は左の穴に、右の糸を選んだ場合は右の穴に通しましょう。

 カットした側を片手で持ち、緩まないように上側のバックローラーに巻き取っていきます。綜絖の手前あたりまで巻き取ったら今度は下側のバックローラーにギリギリ結べるくらいの長さまで糸を巻き戻します。

 4本1セットくらいにして下側のフロントローラーに蝶結びで縛っていきます。本数は大体で大丈夫です。5本でも6本でもいいですが、細かく縛ったほうがきっちり糸4を張れます。真ん中から結び始めて、次は左右の一番端、左と真ん中の間、右と真ん中の間…という具合に均等になるよう結んでいきます。バックローラーに糸をひっかけていったときに成形棒が真ん中にあったので、糸は真ん中あたりが一番短いです。蝶結びにできるくらいの長さは糸を引き出しておきましょう。

 が済んだらもう一度たるみがないかチェックします。綜絖と上側のバックローラーの間の糸の張り具合を確認し結びなおしていきます。張り具合はちょっとキツめくらいで丁度いいです。

 たるみなく縛ることができたら下側のフロントローラーに巻き取っていきます。数センチ巻き取ったら綜絖をポスト手前側に置き(上でも下でもどちらでもよい)糸が交互に上下になっているので、上下の糸の間に織り幅と同じサイズの厚紙か物差しなどを入れて糸を固定します。

ここまでで経糸張り終了です。

思いのほか時間がかかります(笑)

が!!ここまでやってしまえばあとは楽勝ですよ(´∀`*)

緯糸を使って織っていく

さて次はようやく緯糸です。ここでやっとフリース登場!

フリースはどれくらい使うか…という話ですが、だいたい250~350gくらいあればフリースマットは作れます。

私は350g使ってムッチムチのフリースマットを作りました!!

織っていくとわかりますが、段々大胆になり1ステイプルのつもりが1.3ステイプル、1.5と増えていき、ムチムチマットちゃんに(笑)

羊毛がたくさんある場合は好きなだけ使っても問題ないですが、限りある場合は加減しながら織っていきましょう。

ちなみにたくさんの羊毛を使うと最後仕上げた後に端が『くるん♪』となりがちです(笑)

まぁそれも味ですが!

ムチムチのフリースマットは本物の羊の背中を触っているような感覚で幸せになりますから、それはそれで良しかなぁ~と思います(*‘▽`*)

 

脱線しました(笑)

緯糸を織っていきましょう。

 まずは経糸と同じ糸をシャトルに巻いていきます。普通に巻いてもいいのですが、普通に巻くと真ん中が膨らんでしまって扱いにくくなるので、8の字巻きにしていきます。

8の字巻き…『シャトルの側面から見て8の字を描くように巻きます。片側にある程度まで巻いたら反対側にも8の字で巻いていきます。

 綜絖がポストの手前側にあることを確認します。上下どちらにセットされていても大丈夫です。経糸が上下に分かれていて間に隙間があるので、その間にシャトルを反対側へ送ります。織り始めの糸は数センチ残しておき、後でまとめて糸始末します。1度シャトルを送ったら綜絖を使って糸を打ち込みます。綜絖でなくても粗めの櫛などでも打ち込めます。ちなみに最初の3段くらいは別糸で織りましょう。理由は後程説明しますね。

③ 綜絖をさっき②でセットしてあった一の逆の位置にセットします。②の時ポスト手前の上にセットしてあったなら今度は下に、下にセットしてあったなら上にセットします。こうすることで上下の糸が入れ替わり、織っていくことができるようになります。綜絖の位置を替えたらシャトルを反対側へ送り、糸を打ち込みます。これを5回ほど繰り返します。

 羊毛の山の中からステイプル1房だけ取り出します。ステイプルが他のステイプルと団子になってたくさん引っ付いている場合は毛先か根本のどちらかをつかみ「スッ」と引き離します。

⑤ノッティングという方法で織っていきます。羊毛の両端を左右の手でそれぞれ持ち、4本くらいの経糸を下から拾います。経糸をはさんだ状態で左右どちらかの片手に羊毛を持ち、反対の空いた手で経糸の真ん中に親指と人差し指を入れ、羊毛の先端を外側から内側へくるんと送ってあげて空いた手の親指と人差し指で送った羊毛の先端を引き出します。上手く出来ていたら隣のレーンへ進み1段ノッティングしてしまいましょう。経糸の本数によって5本拾わなければつじつまが合わなくなる可能性もあるので、そのような場合は左右のどちらかで統一して織っていきましょう。

⑥1段ノッティングが終わったら緯糸を3段か4段織ります。綜絖で打ち込んだら⑤と⑥を繰り返し必要な段数まで織っていけばOKです!最後はまた最初と同じ段数だけ緯糸を織ります。続けて別糸で3段ほど織っておきます。最初も別糸で3段織りましたよね。別糸で織る理由ですが、経糸を切ったときにどうしても上下の両端は緯糸が緩みます。本来使用したい緯糸が緩むと全体的に織り地が緩んでくるので、予め緩んでもいいよ~という捨て糸の部分として別糸で織るんですね。

 

 

⑦別糸で織り終わったらバッグローラーとフロントローラーにかかっている経糸を全て切っていきます。糸処理をしなければならないので糸は半分の位置で切りましょうね。糸端は裏に織り込んだり三つ編み、際でコブ結びにしてフリンジにしたりと好みの方法で仕上げていきましょう。

 

↑仕上がったフリースマット。

 

裏はこんな感じです。ちなみに私はフリンジで仕上げました!

 

長くなってしまいましたが、いかがでしたか?

フリースマットは本当に羊の背中を触っているようで幸せになります。

是非お試しくださいね。

(о´∀`о)